意岐部中学校区研究発表大会に参加して

  • 2009/11/29(日) 00:24:20

 27日(金)意岐部東小学校であった意岐部中学校区「夢づくり科」の公開授業研究発表大会に行ってきました。

 意岐部中学校区ではこどもの生きる力を育てるキャリア教育に取り組んでいて、この3年間は文部科学省から研究開発学校の指定を受けて「子どもたちの生きる力を育む夢づくり教育の創造」に取り組んできました。27日はその集大成として全国から教育関係者を中心として意岐部東小学校に集まり、公開授業と講演会がおこなわれました。
 
 「夢づくり科」って何のことだろうと思っていたのですが、新しい学科の名前だったのですね。「道徳」「特別活動」「総合的な学習」「生活科」などを統合して、ともすれば学習への目的や生き方への夢を見失いがちなこどもたちに、社会とのかかわりの中で「自分の夢・生き方を創りつづける力」をはぐくむ教育を、地域の学校が連携しておこなおうというものなのですね。理念はすばらしいのですが、おそろしく総論的で、じゃ〜具体的には何をするの、ということになったときには難しいでしょうね。この3年間の取り組みは、教師や地域との意識の共有と、日々の授業の中でそれを具体化していくか、ということなのかな、と思いました。

 意岐部東小学校に校区の4校の小中学生が集まり、それぞれの教室で公開授業をし、それを見せてもらいました。また中学生の教室では、デュアルで学ぶ布施北高校の生徒が中学生に体験を話したり、質問に答えていました。
 何十年かぶりにこどもたちのいる教室に入りましたが、若い20台の先生が増えているのに驚きました。自分も20台に数年間教壇に立っていたことがあるのですが、やはり教育の現場は活気があっていいですね。とても懐かしく、うれしく公開授業を見せてもらいました。

 この3年間の取り組みで大きな成果があったと思います。
 それは地域の学校が連携して幼稚園から中学校までの4校園がひとつの目的に向かって取り組んだことです。最後の意岐部東小学校校長のあいさつを関わった校区の先生が立って並んだとき、地域の学校の大きな絆を感じました。と同時にこの地域にある布施北高校がデュアルシステムを教育の中に取り入れ、「夢づくり科」と同じ方向を志向して4校園と連携して大きな力になり、それが意岐部中学校区の結びつきの強さになっているように思いました。

 と同時に課題もあると思います。それは「自分の生き方を創りつづける子」の育成ということで「夢づくり科」という新しい科目を創設し、キャリア教育の試みはすばらしいのですが、総論的な部分でのことであり、これを日々の教育実践に落とし込んでいく各論的な部分では数年間の取り組みという短期的な期間ではできないことでしょう。また教師が意識を共有して日々の授業の中で具体化することも短期間ではできないし、この意識を持ち続けて地域が一体となって教育実践を続けることも実際にはなかなかむつかしいことであり、そういった意味でもリーダシップをもった人の存在が必要になるし、教育委員会もしっかりバックアップしていく必要があるのではないか、と感じました。
 でも「夢づくり科」という科目は、この3年間の成果としてこれからも続けていって育ててほしいな、と思いました。

 意岐部中学校区が一体となった「夢づくり科」の取り組みを見て、「教師がかわれば教育は変わる」・・・・つくづく教育はシステムではなくマンパワーによるところが大きいと思うし、こういった取り組みを続けていけば意岐部中学校区は変わっていくだろう、ということを実感しました。

 がんばれ意岐部!!

激動の一日 〜議長の辞職

  • 2009/11/20(金) 22:25:24

 18日(水)は三度も会期延長された9月定例会の最終日でしたが、大荒れに荒れた一日でした。
 午前中には天皇皇后両陛下が東大阪の府立玉川高等支援学校をご訪問され、市長議長がそろってお出迎えをした後の、午後の議会日程で14時に召集されていましたが、いつものことながら待機のまま16時半になって時間延長のためだけの本会議が開かれました。

 17時をすぎて建設水道委員会が開かれ、ここで下水道工事の補正予算が否決をされ、後に開かれた本会議でも同様に否決されました。この経緯は14日のブログ(議会の混沌)でお知らせしたとおりですが、この補正予算が否決されることによって議会多数派は工事に着手している箇所の事業を否定したわけですから工事を中止しろと主張してくるでしょうし、市側は契約の履行をするために工事を続行するでしょうし、補正予算を否決されたことによって予算が不足し工事ができない箇所もでてくることになるでしょう。

 20時40分になってやっとはじまった議会運営委員会で、突然議長の辞職願が出たことが委員長から発表されました。三派のなかから議長の議会運営についていけない、ということで13日に本会議も欠席し議長不信任案を事務局に提出していただけに、寝耳に水のできごとで驚きました。

 19日午前0時を過ぎてから議長選挙があり、これまで議会運営委員長であったT議員が新議長に選出されあいさつの中で「迅速でスピーディな議会運営をめざす」とありました。議会運営委員長として調整に苦労してきた人ですから、その経験を生かしてぜひそのような議会運営を手がけてほしいな、と思います。
 副議長にはM議員が選出され、その就任あいさつは私の心をうちました。その趣旨は、「ひとつには自分はこれまでこういった役職と無縁だと思って議会活動をしてきたが、今の議会の状況が自分を必要とするならば自ら欲するところではなく、自らを必要とするところで精一杯がんばる」ということと、「議会と執行する理事者との関係は車の両輪であるといわれるが、それと同時に執行者はアクセルであり議会はブレーキである、市民を乗せた市という車が安全に走行するためには適度なブレーキが必要であり、そんな議会を目指す」ということでした。
 M議員は敬愛する議員の一人でありひじょうにバランス感覚のすぐれた人で、話の例えが的確で説得力のある話をされます。理事者と議会の関係もアクセルとブレーキという例えはおもしろいですね。ただその関係は議会の理事者に対するチェック機能が強調されすぎないようにしなければならないと思うと同時に、議会の現状では副議長が議会内部でのブレーキの働きを要求されるのではないか、と思っています。大いに期待をしています。

 各委員会の役選があり、私は前に続いて環境経済委員会に所属をすることになりました。最後に市長から副市長人事が出されたのですが、可決するでもなく否決するでもなく「継続審査」ということになりました。
 堺市のように副市長として提案された人の人物がわからない、ということで継続にするならまだ理解もできますが、副市長人事に市職員やOBが提案されたわけですから人物についてはよくわかっているわけであり、可否をはっきりとすべきです。それを継続審査にして副市長人事を政治的な取引の材料にされてしまうようなことがあれば、筋が違うということになるでしょう。むしろ副市長人事は市役所の組織機構の問題と同じく、余程の問題がないかぎり長である市長がやりやすいような体制づくりを議会が認めることが基本になるのではないか、と思います。

 とにかく午前5時半すぎて9月定例会がやっと終わりました。今後に二つの問題を残したと思います。
 ひとつは前議長が国の機関に行って東大阪市の問題を話してきたということの真相問題です。あれだけ前議長の舌鋒が鋭かったものがいつの時からか、急速にトーンダウンして「一身上の都合」での辞職となりました。この問題がこのまま終わってしまうならば、責任逃れしたといわれても、責任を認めたといわれても仕方がないところでしょう。A議員(共産)が議会運営委員会で国機関にいった経緯について精細な資料要求をしたことが、ことばだけにならないように願っています。
 もうひとつは下水道事業補正予算の否決です。工事に着手している以上市は今の事業を続行するでしょうし、議会は二度まで否決した工事を続行することに対して問題にするでしょう。地方公営企業法が適用される特別会計の中で、承認された予算総枠の中でどこの工事をするかは行政裁量の範囲内とするのか、個別の工事の内容についてまで議会の承認がいるのか、この議論は平行線をたどって議会の中では決着のつく問題ではないでしょう。この議論に誰かが決着をつけるとするなら法的機関ということになり議会が工事の仮処分申請を裁判所に出すしか方法はないでしょうが、そうなればまた問題が拡がってくることは必至で、この問題の今後は予断を許さないといえます。

花園本町100円笑店街

  • 2009/11/16(月) 12:19:52

店頭に貼ってあった「100円笑店街」のイベントポスター
 14日(土)近鉄花園駅南側の花園本町商店街の「100円笑店街」イベントに行ってきました。各店がそれぞれ100円の商品やサービスを提供し、お客さんを呼び込こもうという試みで、13日の各新聞の河内版にも紹介され、どんなことをするのか興味をもっていました。

 駅の南側で線路に平行して約200メートルほどある商店街は、通勤客が放置していったであろう自転車とともに多くの人出でにぎわっていました。各店の工夫がみられ、大手飲食店が出すラーメンセットや花束、クイックマッサージ5分など各店の工夫が見られ、やきいもは焼き上がりを待つ行列もありました。お店の人の話では、売上のアップにも貢献し、またいろいろなお客さんが来て話ができた、というところもありました。
 トライ君も登場して大賑わいの抽選会場。トライ君の中は商店街組合理事長の息子さんが志願して入ったとか。大いに賑わいに一役買っていました。
抽選会は液晶テレビや自転車、米5キロなどがあり、商店街の一角の空き地には約300人ほどの人が集まりました。当り番号の抽選券を持った人がその場にいないと棄権したとみなされ、再度当たり番号を引いていったので、抽選会場はたいへん盛り上がっていました。

 こういうイベントは企画し準備する人がたいへんなんです。のぼり、はっぴ、ポスターや景品の準備、会場の設営、当日の運営もさることながら、いろいろな業種、意識の組合員をまとめ、計画を形にすることがどれだけたいへんなことか・・・・数多くの会合も重ねてきたはずです。催しに参加した多くの消費者の人を見ながら、役員や世話役のご苦労を思いました。
 
道幅3メートルほどの商店街は、放置自転車も目立ちました。こんな場所をステージにした地域密着のイベントが大切と思う。 東大阪に限らず全国的に商店街というところ、状況はひじょうに悪いです。経営者の高齢化とともにまち自身が老化してきているし、かっての高度経済成長期のときのようなにぎわいが戻ることはないといっていいでしょう。そのなかで何を考えやるのか、というのはたいへん難しいことです。でも何かをやらないと、またやり続けないといけないことも確かなことでしょう。
 花園は近鉄の高架工事にともなって、北側は再開発ビルが建ちましたが、その裏手の商店街と、今回催しを実施した南側の商店街はそのまま残りました。しかし私は再開発して高いビルをつくり、ハードが整備されることだけが活性化の手法とは思いません。ハードの整備はそれによって美しくなるのだけれど、コストがかかりそれが経営に跳ね返って来てかえって維持できなくなることが多く、再開発ビルは全部が成功しているとは言えない状況です。
 私はむしろお金をかけないで手作りでいろいろな仕掛けづくりをしながら、コミュニティをつくっていく手法のほうが経済成長がない成熟した社会のなかでは必要なことのように思います。

 抽選会のとき私の横にいたおばちゃんが言ってました。「景品のテレビも自転車もうちにはあんねん。ないのはお金だけやねん・・・」と笑いながら言ってたことばは成熟した社会のもつ共通した問題だと思います。無理に消費を喚起することではなく、しっかりと足のついた社会の形成のためには、きっと地道なコミュニケーションをつくっていく仕掛けづくりが大切なように思います。
 そういう点では、この「100円笑店街」の試みもよかったし、これからもいろいろな形で継続して地域密着型の仕掛けづくりをしていってほしいな、と思います。

 役員や世話役のみなさん、ご苦労様でした。

議会の混沌

  • 2009/11/14(土) 21:37:35

 13日(金)は9月25日に召集された9月議会の2度の会期延長後の最終日でしたが、結局終わらず議会の対立の構造がより深くなってしまいました。9月30日に10月までに決めなければいけないものを先議して決めた後、議案について各常任委員会で議論をしてきたのですが、総務委員会と建設水道委員会については審議が進みませんでした。

 建設水道委員会では、下水道工事について平成20年3月に議会に示した以外の箇所を4月以降に工事を決めたことの市の対応をめぐって、ずっと紛糾が続いていました。市の見解は下水道については20年度から企業会計に変わったので、工事の総額を議会で承認してもらえばどこを工事するのかは行政の裁量で決めることができるという主張をしているのですが、議会多数派側は委員会での資料要求のなかで工事箇所が明示されたのだから、それ以外の箇所を勝手に工事することは議会への背信であると同時に予算は積み上げ式で決まるべきものであるいう主張で平行線をたどっていました。私は地方公営企業法にもとづいたものであるならば法的には問題がなく、行政の裁量権の範囲で工事箇所を決めればいいと考えてきました。

 そんな議論の中で21年2月に市が議会への報告なしに業者と契約をし、建設費分を21年度予算に計上しました。議会はその建設費分(7億1400万円)を減額修正して21年3月に可決したのですが、市側は国庫補助の関係もあり7月に工事着工にかかったのです。そして9月議会で再度7億1400万円の補正予算をあげてきたのですが、建設水道委員会で議会の決議を無視したという議員(K議員など)の主張と、行政の裁量権の範囲内であるという市側の主張が平行線をたどって紛糾が続いていました。

 そんな時に、今議会の代表者会議や議会運営委員会のなかで問題が発生しました。議長が国土交通省から呼ばれて上京し、議会の決議を無視した市の行政執行の不適切さと国の補助金の凍結の可能性を示唆されたという議長発言と、国が一地方都市の議長を呼ぶはずがなく議長から国に出向いて東大阪の状況を国土交通省局長に話をしに行ったことが市の不利益を招いたのではないかという議論の対立が出てきたのです。これが会期延長の議論(議会多数派の四派の主張)と議長上京の真相究明の議論(N議員など三派の主張)が錯綜して、代表者会議や議会運営委員会が会期最終日に紛糾をしたわけです。

 M議員とO議員(自民党)は国交省に出向いて調査し、議長の発言と実際に乖離があるということで、自民党・公明党・さきがけの会派は真相の究明は代表者会議(非公開)ではなく公開の場である議会運営委員会で会期延長の議論に先行してなされるべきだと代表者会議で主張し、会期延長の議論が先行すべきであるとする議会多数派の四派と対立し、議長の議会運営についていけないということで結局三派の幹事長は代表者会議を退席しました。その後の議会運営委員会も同じく紛糾し、三派の委員が途中退席したあと議会運営委員会が会期延長を決議しました。その後の本会議は三派が欠席のなかで会期の延長が議決され、さきがけに所属する私は本会議を欠席することになりました。

 会期はいたずらに延期するものではなく、その期間内でできる議論を目いっぱいやって、議案に反対であるならば議案を修正するか、否決するのが本筋であると思います。理事者側の対応のまずさを一方的と思えるようなやり方で攻撃するのはいかがなものであろうか、といつも感じています。そこには議会と理事者が車の両輪として政策を形成していくという積極的な姿勢は見出せません。

 私は、議長の一本気な性格を善しとしていますが、議長の議会運営には昨年から反対を表明してきました。そういったなかで議会の正常化をめざし第三極たらんとしてN議員とともに「さきがけ」の会派も結成をしました。しかし数の力や自身の力不足もあり、それが実を結んでいないことに無力感を感じます。とりわけ代表者会議や議会運営委員会で議会の運営が決まるいまの制度の中では、本会議の出席を待機しているのは「隔靴掻痒」のごとくもどかしさを感じることが多いのは確かです。

 きょうの本会議の欠席のあと、三派は記者会見を行いました。しかし四紙のうちで記事として取り上げたのは朝日新聞のみで、記事では「外郭団体の市公園協会の運営や下水道工事事業について審議した委員会の中で、議会多数派から市側の答弁が不十分だと指摘する声が出て審議が中断。一方で、市長与党の自民、公明など三会派が議会運営委員会で、他会派に所属する議長の発言を問題視。本会議の再開は夜までもつれこんだ。結局、自民、公明などが「議長の議会運営にはついていけない」として欠席したまま、賛成多数で延長が決まった」と書いたのみで、欠席の背景になった議長の上京の真相論争まで記事にふれることなく、今回の論争も市民的なレベルで見ると「コップの中のあらし」にすぎない、ということがいえるのでしょう。

 この状況を何とか打開して議会を正常化していかなくてはならない・・・

スポーツを通じたまちづくり 〜中核都市サミット2009 in 松山

  • 2009/11/08(日) 22:48:52

 5日(木)松山で中核都市サミットがあり行ってきました。
 全国41の中核市の市長が一堂に会し、中核市からの政策提案や意見表明をしていくもので、私は今年はじめて参加しました。

中核都市サミットで特別講演する天野祐吉氏 久元・総務省自治行政局長があいさつの中で「官から民へ」という大きな流れの中で指定管理者制度をはじめとしたいろいろな制度ができたけれど、その中で義務づけられているものは何もないと言われたことばは妙に心に残りました。まちづくりは法制度による一律のものではなく、市町村がどういった展望をもってまちをつくっていくのかにかかっているのだということであり、それは石原信雄氏(元官房副長官)の基調講演でも同様のことが述べられ、地方自治法は金太郎飴のように全国の市町村を一律に定めているが、自治行政の主役は基礎自治体である市町村が担うべきであり、それぞれの自治体の実情に応じてまちづくりがなされるべきであるということだと思います。天野祐吉氏(コラムニスト)が特別講演のなかで「いきいき」や「さわやか」ということばはどこでも使われ、何の個性もない、地方の顔をあらわすようなショルダーキャッチのことばを考え「まちを広告」すべきだというのも同じ趣旨であり、その地域の実情に応じた個性あるまちづくりは、全国自治体の基本的な課題であるといっていいでしょう。

 今年のサミットには4つの分科会があるのですが、そのひとつである「スポーツを通じたまちづくり」というテーマに大きな興味を持っていました。
 私は、スポーツのもつ達成感や一体感、感動を共有するこころといったものをまちづくりのなかに活かせないか、ということをずっと考えてきました。生涯スポーツの側面では文部科学省が打ち出している総合型地域スポーツクラブは2010年までを目標にした政策で、その後の政策はどう考えているのだろうか、またサッカーや野球、バスケットボールのようなプロスポーツは基本的には「民」が営利を目的にして行なうため行政がそれにかかわる場合、どういった考え方のもとにどういう手法があり、どんな限界があるのだろうか、ということのヒントをえることができないかということを考えていたので、今年のサミットに参加することをとても楽しみにしていました。

中核都市サミットにおける「スポーツを通じたまちづくり」分科会 「スポーツを通じたまちづくり」分科会は、久保玄次氏(愛媛大名誉教授)のコーディネイトのもと宇都宮市、相模原市、長野市、倉敷市、高松市、松山市、大分市の各市長の報告とパネルディスカッション方式でおこなわれました。総合型地域スポーツクラブについてはそれを積極的に市政に取り入れている報告はあったものの(相模原・大分)私の問題意識に言及したものはありませんでした。
 驚いたのはプロスポーツへの支援を通じて、スポーツのもつよさをまちづくりに積極的に活かそうとしている市が多く(宇都宮・大分・松山・高松)、これらの報告には共鳴する部分が多く、興奮しました。プロスポーツは興行なのでそれに税金を投入することには多くの意見があったのだが、地域の一体感や元気をつくるためであり、市民の盛り上がりの中でコンセンサスを形成していったという報告(高松)はまったく同感です。

 プロスポーツのために体育館や競技場の使用料の減免に取り組んでいるところ(高松)や、練習場所の確保を行政がバックアップしているところ(相模原)は、本来市民が利用するためにつくられた体育施設をプロスポーツのために優先するということは、市民の利用とどのような兼ね合いをしているのか、条例との整合性は図れるのか、といったところをもう少し聞きたいところでした。 興味深かったのは競技場のネーミングライツで財源を確保しようとしたのだけれど不況で応募する企業がなく、結局プロスポーツクラブを冠したネーミングライツを無料にするかわりに、プロスポーツクラブに市のすすめる政策を手伝ってもらう(宇都宮)という手法はおもしろいなと思いました。

 これらのプロスポーツへの行政の積極的なかかわりを可能にしたのは、法の改正によりスポーツ振興に関する部局を教育委員会から切り離し、市長部局の直轄にすることができるようになったからだ、という久保教授の指摘は大きなポイントであると思いました。

 今回のサミットで自分なりのスポーツ行政に対する思いに確信がもてたことと同時に、市政において種々の多くの課題やテーマがある中で、議員生活の中でのライフワークにしていきたいなという思いを強く持ちました。そういう点ですばらしく意義のあるサミットであったことに感謝したいと思います。